インプラント治療とトラブルについて

トラブルを避ければ、インプラント治療は自分の歯と同じように食事や会話ができる素晴らしい治療方法です

トラブルのある歯以外を削る必要がなく、入れ歯のような違和感(しゃべりづらい・咬みづらい)もなく、自分の歯と同じように咬めるインプラント治療は、歯を失った人にとって最善の治療方法です。
歳をめされた方なら、若かった頃のようにおいしく食事が取れるようになります。

また、長期的な治療効果もすばらしく、一度骨に定着すると上顎で90%、下顎で94%の割合で10年以上問題なく使用でき、成功率の高い治療方法です。
しかしインプラント治療の成功には、「骨との接着」「治療の質」「患者様の全身的状態」「メインテナンス具合」等、関与する因子も多く、「高額な治療費」と相まってトラブルになりやすいのも現状です。

インプラント治療の普及とともにトラブルも急増?

最近、テレビやインターネットでインプラント治療のトラブルに関する話題をよく目にします。ここ5年間で国民生活センターに寄せられている相談件数は、約2,000件にも及びます。
トラブルがここまで急増した背景には、歯をなくした方の約1割が選択するほど、インプラント治療が広く普及したということがあります。

インプラント治療が広く普及した理由には、

  • 見た目や機能が天然の歯に近く、口の中の違和感も少なく、他の歯を削る必要がない等、患者様にとってメリットの多い治療法である。
  • 以前に比べ、インプラント治療の術式が簡単になり、多くの歯科医院が取り組むようになった。
  • 保険適用外で利益を見込めるため、歯科医院が積極的に広告宣伝をし、患者様に勧める傾向にある。

などの点が挙げられます。
そして、特に2番目と3番目がトラブルの原因になっています。

術式が易しくなっても、インプラント治療自体が簡単になったわけではありません

当院では約40年前に、先代院長である父がインプラント治療を始めました。当時は経験と勘を頼りに、インプラントにあわせて骨を大きく削る必要があり、現在と比べるとたいへん大掛かりな治療法でした。そのため、熟練した技術が不可欠で、インプラント治療を導入している歯科医院も少なく、父は東京まで手術をしに出張していました。
しかし、現在のインプラントは形状も小さく、規格化されているため、術式は以前に比べて簡単になっています。患者様の中には父と私の両方からインプラント治療を受け、「以前は治療時間が1時間半から2時間掛かり腫れたり、痛んだり大変だったけど、最近はずいぶん 楽になったわね」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
現在のインプラント手術では患者様の肉体的、時間的負担は少なく、一本入れるのに30分もかから無い時もあり、腫れや痛みがでることもまずありません。

しかし術式が易しくなっても、インプラント治療や滅菌に対する考え方、金属と骨を結合させるというインプラント治療の特異性は変わっていません。やはり、「診査や診断」「安全性重視のインプラント治療」「治療後のメインテナンス」等の基本的考え方や慎重さを大切にしなければ、インプラント治療は失敗に終わってしまいます。

「よく咬める失敗のないインプラント治療を目指し、当院が考えていること」

あなたの健康だから安全性や医療効果を考慮して選択しましょう

インプラント治療が素晴らしい治療方法であることは疑う余地はありません。しかしインプラント治療は万能かつ、絶対的なものではありません。そして儲け主義的観点から、インプラント治療が第一選択になる事は問題外だと考えています。

当院では考えられる全ての治療方法を患者様に提示し、メリット・デメリットをご説明しています。さらに現在の口腔内の状況、ライフスタイル、年齢、患者様の考え等を踏まえ、治療方法を話し合い決定しています。

まずは相談してください

インプラント治療は魔法の治療方法ではありません。使い方、やり方、考え方によっては良い結果も悪い結果も産みます。

当院ではインプラント第一主義ではなく、治療の選択肢の一つとしてインプラント治療をおこなっております。インプラントを入れることが目的ではなく、最終的な治療結果に患者様が満足していただくことを目的としています

インプラント治療をやりたい方だけではなく、迷っている方もどうぞご相談ください。歯科相談も設けておりますので、まずは話だけでも聞いてみてください。

カテゴリー:インプラント

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